ポイントの選び方

ポイントの選び方については、こんな記事よりも、村岡さんのシーバスネットを見ていただいた方が数万倍いいと思います(^^;
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☆ 留意点


○ 簡単なポイントの選び方

 正直、私自身あまりポイントを開拓できてないので、偉そうにうんちくを語る資格は全く無いのですが(笑)、『どーしても釣れない!!!』という方のために書いておきたいと思います(^^;

 前にも書いたように、この釣りはポイントでほとんどが決まってしまうので、ポイント選びほど重要かつ難しいものはありません。 釣具店や新聞・雑誌の媒体に出るポイントも決して当てにはなりません。 なぜなら、「本当に良く釣れるポイント」というものは、公開されることはほとんど無いからです。 スケープゴートとして嘘のポイントを公開してる人もいますからね・・・

 もっとも簡単なポイントの選び方を紹介しましょう。 それはズバリ、秋にエサ釣りで、セイゴが爆釣するポイント周辺です(笑)。 100尾シーバスが居れば、そのうちの5%くらいは30cmオーバーが混じっている可能性が高いです。 秋シーズンにそのポイントあるいは近くのポイントでルアーを投げ続けていれば、そのうち釣れてきます。 ナイトゲームで潮が動いている時間に、ひたすらバイブレーションを投げ続ければいいです(^^;

 エサ釣りのポイントは、ルアーと違って秘匿されることが少ないですしスポーツ紙の釣り欄なんかにも良く出ますので、比較的簡単に見つかるかと思います。 またいっそのこと、エサ釣りでセイゴを狙ってみるのもいいですね。 私はかつてルアーを始める前に、三河湾各所でエサ釣りをしていたので、どのあたりにセイゴが多くて、どのあたりが少ないかだいたい把握できてます(笑)


○ ベイトの存在

 とはいえ、エサ釣りで人気のポイントは釣り客も多く、竿を出すことすらできないようなケースもあるかと思いますので、慣れてきたら自分でポイントを開拓した方が良いです。

 シーバスは肉食魚なので、そのエサとなる生物(ベイト)が居ない場所にはまず回遊してきません。 代表的なベイトとしては、ゴカイ・イソメ類(バチ)、エビ、カニ、コボ(ボラの稚魚)、ハゼ、稚アユ、イワシ、サヨリ・・・などなど、季節や場所によって様々なベイトがあります。 このようなベイトがたくさん居る場所を選ぶ必要があります。

 ただしベイトが存在しているだけではダメで、シーバスがベイトを捕食しやすい条件が整わないとシーバスは入ってこないか、口を使いません。 特に三河湾エリアは、バチやコボのようなベイトが死ぬほど入っているのに、シーバスのボイルは全く出ないということが珍しくない、というよりその場合がほとんどです(泣)。 なのでどのような状況でシーバスがベイトを捕食するかを把握しておく必要がありますが、その点はおいおい解説していきたいと思います。


○ 変化のある場所を探す

 シーバスという魚は、何もないオープンエリアにルアーを投げ続けていても滅多に釣れないです。 まあ釣れるときもありますが、事故のようなものだと思います(^^;

 シーバスという魚は基本的に、変化のある場所でベイトを捕食する傾向が強いです。 自分の姿を隠せる場所であったり、ベイトを追い込むことが出来る場所であったり、何らかの変化がある場所の方が圧倒的に釣れる確率は高くなります。 以下、代表的な「変化点」を紹介していこうと思います。

◇ 明暗部

 夜に常夜灯・街灯が水面を照らし、橋や岸などでその陰が出来ている場所のことで、シーバスフィッシングのポイントとしては代表的なものです。 おもに橋の下に出来る「橋下明暗部」が代表的な存在ですが、街灯と堤防が作り出す陰や、また満月の日に出来る月影なんかも明暗部に該当します。

 灯りの下は、バチや小魚などのベイトが集まりやすいです。 ほとんどの場合、シーバスは明暗の境目より暗部の側に陣取っており、明部から暗部へと入ってくるベイトを待ち構えています。 特にバチ抜けシーズンには基本とも言えるべきポイントです。 明暗の境がくっきり出ている場所ほど強いですね。

 よく常夜灯の真下とかからルアーを投げてるアングラーを目にしますが、あれは正直論外です(笑)。 せっかく陰のところにシーバスが居るのかもしれないのに、これでは逃げてしまいます。 ただ灯りを背負わざるを得ないときもありますが、そういった時は体勢を低くしたりあまりウロウロしないようにした方がいいです。

 欠点としては、明暗部が出来る場所は限られておりポイントとしては少なく、他のアングラーも当然狙ってくるので、先行者有りだったりもしくはもう叩かれた後だったりします。


◇ ストラクチャー

 橋の橋脚や、桟橋(バース)、捨て石、テトラなど水中に沈んだ構造物のある場所も、シーバスが居着く可能性が高いです。

 橋脚やバースのような大きなストラクチャーは、港湾部のデイゲームではほぼ必須となる狙い所となります。 もちろんナイトゲームでも出ますが、ルアーを橋脚にぶつけてしまったりミスキャストしやすいので要注意です(^^;

 先ほどの明暗部とストラクチャーが絡むような場所は最高のポイントと言ってもいいでしょう。 また、岸際も立派なストラクチャーになりますので、沖にばかり投げてないで、岸際も探った方がいいです。


◇ ブレイク

 急なかけ上がり、かけ下がりなどで水底地形が急に変化している場所のことをブレイクと言います。 このような場所にはシーバスが着くことが多く、特に下げ潮でブレイクの上からベイトが落ちてくる時間帯には特に強いです。 ブレイクが存在する場所は多いので他のアングラーとの競争率は低いですが(笑)、反面シーバスが散在してしまいがちなので広く探る必要があります。

 ブレイクのある場所は流芯であったり、船を通すために掘られたミオ筋などにあります。 これは浅い場所であれば、大潮ド干潮の日中(6月頃がおすすめ)に見ると一目瞭然ですので、下見しておくと良いでしょう。


◇ 潮目

 河川の場合は流芯との境に水面に変化が確認できることが多いですが、海の場合でも潮の流れが変化する場所には潮目が発生することがあります。 シーバスはこの潮目付近に居ることも多いです。

 潮目が発生しやすい場所はだいたい決まってますので、何度もポイントに通って把握しておくと良いです。 潮目は潮流だけではなく、強風が吹くことによって発生する風流れでも発生することが多いです。

 欠点は流芯のブレイクで発生する潮目を除くと、発生時間・地点が流動的なことですね。 また向かい風だと潮目が近寄りやすいですが、ルアーを飛ばしにくくなります。 追い風だとルアーは飛びますが、潮目が遠ざかりやすくなります(笑)。 ジレンマですね・・・(^^;


◇ その他

 この他には瀬・中州周辺、流れ込み、流れ出し、流れにヨレが出来ている場所、ドシャローなどがあります。 またデイゲームでは岸陰や橋下の暗がりも重要なポイントとなります。

 あと、目立った変化点が確認できなくても、「ボコッ!」とかシーバスがベイトを捕食しているのを確認できたら、そこで竿を出せば良いです。 まあだいたい、「変化」のある場所でボイルが発生することが多いですが・・・(^^;


 このような変化のある場所を見つけて竿を出してみると良いです。 なお、「明暗部 + ブレイク」、「ストラクチャー + 流れ込み」のように、複数の変化が絡む場所には良型が着く可能性が高いです。 このような場所をたくさん開拓できるといいですね。


○ 潮流

 各所で言われていることなので今さら書くまでもありませんが、シーバスは流れが速いほど活性が上がります。 なので潮が大きく動く時間や、潮流が集約されて強い流れが発生しやすい場所を選択することが重要になります。

 例えば河川は川の流れと相まって、下げ潮の時に最も流れが速くなります。 なので下げ潮は人気があるんですよね。 でも、川の水が影響しない完全な海側の港湾部ですら、下げ潮の時にアングラーが集中するのは意味がわかりませんけどね(^^;

 潮が大きく動くのは、潮回りでは大潮や中潮の日です。 しかし大潮や中潮の日かつ下げ潮の時間帯にはアングラーが大集結してしまい、どこに行っても先行者有りで竿を出すことすらできなかった・・・なんて事態が、三河湾エリアでは頻発します(泣)。 なので小潮や若潮・長潮の日、上げ潮でも出せるポイントを見つけておかないと、かなり苦しくなります。

 潮が大きく動くのは、大潮・中潮だけとは限りません。 例えば若潮・長潮であっても、7月以降は早朝に潮が大きく動きます。 その下げ幅は同時期の、夕方の大潮の下げ幅とあまりかわらないレベルです。 大潮・中潮に固執せず、こうした潮の動きをタイドグラフで把握しておくと良いです。

 愛知県のように季節風が非常に強いエリアでは、風向・風速も非常に重要な要素となります。 特に風向きと潮流の向きが一致するポイントでは力強い流れが発生しますので、シーバスの活性は高くなります。 逆に強風と潮流の向きが真逆の場合、表層と底潮が逆向きとなる二枚潮となってしまい、釣りづらくなってしまいます。 特に春のバチ抜けシーズンは、この二枚潮状態はかなり厳しいです。

 そういえば日本海側に遠征したとき地元のアングラーの方とお話ししたのですが、干満差が小さい日本海側では、河川内は特に潮汐は釣果にあまり影響しないそうで、これにはかなり驚きました。 タイドグラフを見ることもないそうです。 正直、うらやましいですね・・・(^^;


○ ベイトの動きを予測

 潮流は非常に重要な要素ですが、それ以上に重要な要素と思われるのがベイトの動きです。

 例えば潮位が下がると、ドシャローに溜まっていたベイトフィッシュは、深い方へと落ちていきます。 こうしたベイトの動きをシーバスは当然のように把握しているので、このタイミングでブレイクの下で待ち構えていることが多いです。 逆に夏・秋の高活性期には、ドシャローに溜まっているベイトを狙って、潮位の高い時間にシーバスがドシャローまで入ってくることもあります。

 潮位とは別に、日照もベイトの動きを司る大きな要素になります。 例えば夜間はシャローに散在していたベイトフィッシュも、朝マヅメを迎えると暗い深場へと落ちていきます。 この動きもシーバスはわかっていますので、深場などの暗い場所で待ち構えていることが多いですね。

 その他、バチ抜けが盛大に発生する満潮時刻にシーバスが入ってくる、バチが溜まりやすい灯りの近くにシーバスが、風でベイトフィッシュが押されて溜まっている風表の場所に・・・などなど、ベイトの動きを人間側も予測して、ポイントを選択する必要があります。


○ その他

 ウェーディングせず護岸で釣りをする場合は、足下が干上がってしまうと釣りが出来なくなってしまいますので、潮位を考慮してポイントを選ぶ必要がありますね。 当然のことですが・・・(^^;

 また河川の場合、水門や堰が存在するとマダカの遡上が阻害されますので、基本的には水門・堰より下流で竿を出した方がいいでしょうね。 ただし、水門の上流でもボラやハゼが確認できるような場所であればシーバスが入ってくる可能性はあります。

 塩害防止用の水門が下流に存在する場合基本的には、水門の上流側の水位が、水門の下流側の水位より高くなったときに解放されます。 そのため大雨の後には早く開くことがありますが、渇水の時や若潮・長潮のように潮位があまり下がらないときには水門は開きません。 どのタイミングで水門が開くか調べておくと役に立つかと思います。


○ ラン&ガンか回遊待ちか?

 シーバスが居ると思われる場所を短時間探り、次々と移動していくスタイルはラン&ガンと呼ばれます。 しかしラン&ガンは、「この時間帯にこの場所にシーバスが着く」ということを知っていないと出来ませんので、下手すると一晩中走り回ってボウズ・・・となってしまいますので、初心者の段階では難しいかと思います。 実は移動してしまった時間よりちょっと後が時合いだった!なんてことにもなりかねないですからね(^^;

 一ヵ所でずっとルアーを投げ続け、シーバスが回遊してくるのを待つスタイルを回遊待ちといいます。 この回遊待ちを同じポイントで何度も行うことで、どのタイミングでシーバスが回遊してくるか、または口を使い始めるかということがわかってきますので、初心者の段階、または初場所の場合は回遊待ちを行うことをおすすめします。 シーバスが回遊してくるタイミングがわかれば、次回以降はポイントをラン&ガンできますからね。

 ただし、前述した「ベイト」「変化」が全く無いような場所では、回遊待ちを行ってもあまり意味無いです。近くを通り過ぎるだけです(笑)。 「回遊してきて、シーバスが捕食活動を行うのに適した場所」を選ぶ必要がありますね。 これがけっこう難しいのですが・・・特にウェーディングだと移動がほとんど出来ないので大変です。



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