初めてのシーバスライン選び

○ ラインは、PEラインがベストだが・・・

 マダカ(シーバス)のルアーフィッシングに最も適しているのは、何と言ってもPEラインです。 ちなみにPEとはポリエチレンの略号で、これをラインとして製品化したものにはダイニーマ、テクミロンなどがあります。 PEラインの利点としては、以下のようなものがあります。

 まさに夢のようなラインですね・・・しかし、その分欠点もかなり多いです。

 以上のように、非常に扱いが難しいラインでもあります。 なので、釣りの経験があまり無いという方は、2号(8lb)〜3号(12lb)程度のナイロンラインから始めて、リール竿の釣りに慣れてから使用した方がいいでしょうね。 ただしナイロンラインは3〜4回使用しただけでもかなり吸水劣化しますので、こまめなライン交換が必要となります。

 各種ラインの特性は、大まかに表にするとこんな感じです。 ただし、製品によってかなり違いがありますので必ずしもこの表の通りとは限りません。

  比重 感度(伸び率の低さ) 耐久性(耐紫外線・吸水) 糸グセのつきにくさ・しなやかさ 根ズレ強さ
ナイロンライン 1.14 △ (基準) △ (基準) △ (基準) ○ (相対評価)
フロロカーボンライン 1.78 ○ (ナイロンより伸び率が小さい) ○ (吸水劣化・紫外線劣化しにくい) × (非常に糸グセがつきやすい, 硬い) ◎ (根ズレに対して非常に強い)
PEライン 0.97 ◎ (非常に伸び率が小さい) ◎ (吸水劣化・紫外線劣化しない) ◎ (糸グセはほとんどつかない, しなやか) × (根ズレに対して非常に弱い)

 上記のような特性がありますので、メインラインにPEを使用し、ショックリーダーにナイロンまたはフロロカーボンを使用するのが妥当ということになります。 ただし荒磯のように常に岩にラインが擦れる危険性がある場所などではナイロンが用いられることが多いようです。


○ PEラインにも色々な種類がある

 一口にPEラインと言っても、製品ごとに色々な特長を持たせてあるものが多いです。

 大別すると、まずPEラインの原糸を4本組み、8本組みにしただけのノンコーティング系、PEラインにポリエステルラインを組み合わせて張りを持たせたブレイド系、PEラインにコーティングを施し張り・耐根ズレ性を向上させたコーティング系のPEラインがあります。

・ノンコーティング系

 まずノンコーティング系のPEラインですが、これはPEラインのみを使用しているため非常に引っ張り強力に優れ、安定した強さがあります。 特性としては、前述したPEラインの利点・欠点そのままで、初心者にはやや扱いづらいかもしれません。 しかし、このPEラインを使いこなすことが出来れば、どんなラインを使用してもライントラブルを起こすことはなくなるでしょう(笑)

 4本撚りのPEラインは、東レの「シーバスPE」、YGKよつあみの「G-soul PE」などがあります。

 この系統のPEラインには8本組み(8本撚り)のものもあります。 これは非常に高価ですが引っ張り強力は4本撚りのPEラインよりも強くなっています。 さらに、ラインがキンクして飛び出してくるライントラブルも激減しますので、非常に扱いやすいです。 ただし根ズレに対しては非常に弱くなっていますので、扱いには注意が必要です。

 8本撚りのPEラインは、東レの「シーバスPE パワーゲーム」、バリバス(モーリス)の「アバニシーバス マックスパワー」などがあります。

・ブレイド(PE + ポリエステル)系

 次にブレイド系のPEラインですが、これはポリエステルラインと撚り合わせて張りと比重を持たせてありますので、ノンコーティング系PEラインと比較して、ガイド絡みなど張りがないことに起因するライントラブルが軽減されています。 しかしポリエステルの耐久性・強力はPEと比べて劣りますので、ノンコーティング系PEよりも耐久性・強力は落ちます。 また、張りと比重が災いしてノンコーティング系より飛距離もやや低下します。

 ゴーセンの「ドンペペ」、8本撚りのサンライン「キャストアウェイPE」などがあります。

・コーティング系

 最後にコーティング系のPEラインですが、これはPEラインに対して厚いコーティングが施されており、根ズレに強く、また張りがあるので非常に扱いやすいPEラインとなっています。 そのため初心者にはうってつけなのですが、欠点も多いんですよね・・・

 まず、コーティングが厚いのでキャスト時の放出抵抗が大きく、飛距離が落ちます。 また、使い込んでコーティングが落ちてしまうと、強度および根ズレに対する強さが大幅に低下してしまう上に、ライントラブルが起きやすくなってしまいます。 そのため耐久性はあまり高くないです。

 バークレイの「ファイヤーライン」、デュエルの「スーパースムーズ」などがあります。


 最近はブレイド + コーティングといったタイプのPEラインがもっとも多く発売されているようです。 バークレイの「ファイヤーラインEXT」、バークレイの「パワーエクストラ」、ゴーセンの「剛戦X」などです。 このような製品はコーティング系とブレイド系の中間的性格を持ちます。


○ 太さはどれくらい?

 PEラインはナイロンの3〜4倍強力ですので、かなり細いラインを使用できます。 スズキは特別引きが強い魚ではないため、PEであれば0.8〜1.5号の太さで対応できます。 ただこれは私が通う三河湾エリア基準ですので、アカメが釣れたりする四国とかではもっと強いラインが必要かもしれません(^^;

 ただしPEラインの細号柄(0.8〜1.0号)はライントラブル(特にガイド絡み)が起きやすく、初心者のうちは扱いにくいと思います。 そのため、最初は1.2〜1.5号くらいからPEラインに慣れていくのが良いかと思います。

 しかし困ったことに、PEラインはメーカーごとに太さの基準が異なるんですよね・・・。 そのため前に使っていたPEラインは150m巻けていたのに、同じ号数で違うメーカーにしたら130mしか巻けなかった・・・なんて事態が頻発します(泣)。 「1.2号で20lb」みたいに、細いわりに強いPEラインは、実際のところ標準よりかなり太いことが多いですね。 本当、このあたり基準を統一してもらいたいものですが・・・


○ 長さはどれくらい巻くの?

 リールに巻くPEラインの長さですが、港湾部・小河川など遠投の必要がない場所では100m、大河川など遠投の必要がある場合は150m巻くのが良いです。

 リール編でも書きましたが、港湾部で実際に飛ばす飛距離は最大で60〜70m程度、大場所で90〜100m程度が最大かと思われますので、本当はそこまで巻く必要はありません。 しかしPEラインの劣化した部分を切り取っていくうちにどんどん短くなっていくので、余裕を持って巻いておいた方がいいですね。 私の場合、港湾部用では70m、河川用では90mを切ってしまったら新しいものに交換してます。

 ちなみにPEラインは200m巻き、300m巻きで販売されているものもありますが、これらは金銭的にかなりお得です。 半分ずつ使えばいいわけですからね。 10mまたは25m間隔で色分けされているもの、または100mまたは150m地点にマーキングシールがつけられているものが使いやすいです。


○ PEラインの色は?

 PEラインは着色されているものがほとんどです。 マダカ釣りは必然的に夜釣りが多くなると思うので、視認性の良いカラーのPEラインを使用した方が扱いやすいです。

 特に蛍光イエロー、蛍光グリーンなどの蛍光色は非常に見やすいです。 ただしPEラインは原料に染料を溶かしているナイロンラインとは違い、PE原糸に塗料を付着させてるだけですので長期間使用してると色落ちしてしまいます。

 東レの「シーバスPE」などのように無着色のホワイトも視認性はよいですが、こちらも汚い三河湾なんかで釣りをしてるとすぐに黒ずんで視認性が低下します(泣)。 まあどちらを使用する場合でも、視認性がかなり悪くなる頃には劣化が進んでいるはずなので、どんどん切り取っていったほうがいいですね。


○ PEラインには下巻きを

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 シャロースプールではないリールにPEラインを使用する場合、下巻きが必要となってきます。 例えばダイワ2500番、シマノC3000番にPE1.5号を150m巻こうとする場合、下巻き無しでPEラインを巻いてしまうとスプールの2/3程度くらいまでしか巻かれない状態になってしまいます。 写真左のようにスプールエッジまでダダ余りの状態では、ルアーの飛距離が大幅に低下してしまいます。

 そのため、PEラインをスプールほぼいっぱいまで巻けるようにするため、ナイロンラインの下巻きを行います。 ラインは何でもいいです。 釣具屋で激安で売ってる、ノーブランドのボビン巻きのナイロンラインでいいです。 号数はなんでもいいですが、厚みを稼げる3号以上がいいでしょうね。

 しかし・・・下巻きを一発で決めるのは至難の業です。 一応スプールに下巻きの目安となる溝が掘られていますが、メーカーごとに太さが異なるPEラインの下巻きを正確に決めることは難しいです。

 そこで便利なのが、第一精工の高速リサイクラーです。 下巻きに失敗しても、PEラインを巻き取って何度でもやり直すことが出来ます。 また、PEラインを使用して劣化した部分を切り取っていくことを繰り返すと、たんだんスプールエッジまで隙間が空いてしまいます。 そんな時も、この高速リサイクラーで巻き取って、下巻きを追加してやればいいですね。 ちょっと高いですが、リール竿での釣りには必須のアイテムですので、これは入手しておきたいところです。 まあ、使ってないリールがあれば、そちらでも代用できますけどね(^^;

 その他の注意点ですが、細いPEライン使用時に、下巻きとPEラインの結び目がキャスト時にラインに干渉してしまい、ルアーが飛ばなくなることがあります。 その場合、結び目の上に小さく切り取ったビニールテープを貼り付けておくと、結び目が干渉しなくなります。


○ テンションを掛けて巻き取る

 PEラインをリールに巻く際に気をつけなければならないのは、PEラインはテンションを掛けて巻き取ることです。 テンションを掛けずにフカフカに巻いてしまった場合、キャストの際にバサッと下のラインも一緒に飛び出してしまい、キンクが出来たりぐちゃぐちゃになって飛び出してしまいます。 特に、ノンコーティング系の4本撚りPEラインや、コーティングが落ちたPEラインを使用している場合は要注意です。

 具体的には、買ってきたPEラインは高速リサイクラーにセットしてテンションを掛けて巻き取る、またはタオルなどでPEラインを挟んで、テンションを掛けて巻き取るようにします。

 しかし購入時はこれでよいのですが、実釣時にシンキングペンシルなど引き抵抗が極めて低いルアーを使用せざるを得ない場合なんかは、低テンションで巻き取るしかないですよね。 そのため私はバチ抜けシーズンには、トラブルの起きにくいコーティング系PEラインまたは、8本撚りのPEラインを使用することが多いです(^^;


○ PEラインは巻きすぎない

 

 PEラインをスプールエッジギリギリ、またはオーバーして巻いてしまった場合、これは実使用時にライントラブルが発生する原因となります。 なので、巻き糸量はスプールエッジまで若干余裕がある程度で抑えておきましょう。 具体的には、PEラインに慣れていない最初のうちは、スプールエッジから1mm以上余裕があるくらいがいいですね。

 ラインを逆テーパーの形状(下すぼみ)に巻くとライントラブルが発生しにくくなります。 逆テーパーに調整するにはスプール受けのワッシャーを減らして対応するのですが、ダイワのスプールはABSスプールといって最初からスプールに傾斜がつけられています。 そのため普通にラインを巻いても、ライントラブルは起こりにくくなっています。 写真左はダイワのABSスプールですが、多くてもこれくらいの巻き糸量に抑えておいた方が良いです。

 シマノのスピニングリールには、AR-Cスプールというスプールエッジが特殊な形状のスプールが採用されています。 このスプールは極めてライントラブルが発生しにくく、また飛距離も出るのでかなり良いですね。 形状が形状だけに巻き糸量には迷うところですが・・・トラブルを抑えるためには、スプール前ツバの下部ギリギリくらいまでに抑えておいた方が良いです。 写真右はAR-Cスプールですが、これは巻きすぎですね(笑)。 これでもトラブルは起きてませんが・・・(^^;

 なお、スプールにラインを巻く時、ラインが細いほど逆テーパー気味になり、太いほど順テーパー気味になります。 そのため、下巻きに太いラインを使用すると順テーパーになってしまう恐れがありますので、太いラインを下巻きに多量に使用する場合はワッシャーを1枚抜いて行った方がよいです。


○ PEラインにはコーティングスプレー

 PEラインの耐久性を向上させるために、コーティングスプレーを使用することをおすすめします。

 専用のものでは、PEにシュッ!のようなフッ素系スプレーが釣具店で販売されています。 フッ素系は糸滑りに大変優れているのですが・・・価格が高いです(泣)。 PEラインを買い換えた方が安いんじゃないか?と思うことすらあります(^^;

 そのため私は、ホームセンターで無溶剤タイプのシリコンスプレーを買ってきて、これをPEラインにスプレーしてます。 おすすめはエーゼットのHSシリコーンスプレー420mlドライです。 400円台で購入できて、量も420mlと大量に入ってます。 コーティングの耐久性はあまりないですが、毎回スプレーしても価格が価格なので痛くはないですね。

 ただし、厚いコーティングが施されているPEラインには、新品のうちからコーティングスプレーを使用するのは避けた方が良いです。 張りが無くなってしまったり、副作用の方が大きく出ることが多いです。 なのである程度使用してコーディングが落ちてきてから使用した方がいいですね。


○ 釣行後に潮(塩)抜きを

 どこかで見たネットの記事の受け売りですが、海水に濡れたPEラインを放置しておくと塩分が結晶化してPEラインを傷つけてしまい、PEラインが痛むそうです。 そのため、釣行後にスプールに水道水を掛けて、塩抜きをした方が良いそうです。 私はすぐ忘れてしまいますが・・・(^^;

 ちなみに第一精工のリサイクラーDSには、塩抜きが簡単にできる専用スプールが付属しているそうです。 う〜ん、でも高すぎる・・・


○ では、具体的なおすすめPEラインは?

 過去に私が使用したことがあるPEラインの中から、使いやすかったものを紹介していきたいと思います。 ただし、実際に購入されて「これ、使えねー!」とかいうことになっても、とうぜん一切責任は取りませんのであらかじめご了承下さい。

・ファイヤーライン(バークレイ)

 かなり古くからあるコーティング系PEラインです。 これ、紹介しようかかなり迷ったんですけどね・・・使用したことがある方ならわかると思いますが・・・(^^;

 いきなり欠点から書いてしまいますが、軽くテンション掛けただけで、プッツリ切れることがあります(死)。 今まで簡単に切れたのは、根掛かりを引っ張った場合が10回以上、ナマズ、ソウギョのアワセ切れが1回ずつです。 ちなみに、新品でも使い込んだ状態でも関係ないようです・・・。 今までの切れ方から推測すると、急激なテンションに弱い感じがしてます。 ひどいときには、1lbくらいの力を加えただけで、18lbのラインが切れました(死)

 「それ、ノットが解けてるだけじゃね?」と突っ込まれる前に書きますが、根掛かりで切れた際に水中に立ち込むなどして何度かルアーを回収しましたが、いずれもFGノットより手前から切れてました。 ちなみに、FGノットの締め込みはズルズル滑って非常にやりづらいです。 おそらくコーティングのためにリーダーに食い込ませにくいのだと思います。

 そんなライン紹介すんなよ!って感じなのですが、使い勝手は最高に良いラインなんですよね(笑)。 コーティングが厚いので擦れにも強いし、ガイド絡みなどのライントラブルは皆無に等しいです。 PEラインを使用したことがない人でも、簡単に使用できます。 本当、プチプチ切れることがなければ自信を持っておすすめできるラインなんですがね・・・。 「買うなよ!」と言いたいところだけど、このトラブルのなさは特筆ものだし、う〜ん・・・(^^;

・ファイヤーラインEXT(バークレイ)

 ファイヤーラインの名を冠した、コーティングが施されたブレイドラインです。

 ファイヤーラインオリジナルと比較するとコーティングが薄く、コーティングの耐久性はあまり無いです。 おそらく、初期性能は6〜8時間程度までしか維持できないでしょう(泣)。 コーティングが落ちるとかなりしなやかになってしまいますので、初心者の人には扱いが難しいかもしれないです。

 しかし、ファイヤーラインオリジナルと比較すると、強度は飛躍的に安定しています(笑)。 プチプチ切れるようなことはまず無く、丁寧に扱えばライントラブルも少ないです。 ただ、現在は他にも優れたブレイドラインが出ていますので、今現在このラインを選択する必要性はあまりないかもです。 最近、あまり売ってないですしね・・・

・ラピノヴァX マルチゲーム(ラパラ)

 比較的最近発売されたPEラインです。 かなり厚めのコーティングが施されており、ファイヤーラインによく似た感じのラインです。

 ファイヤーラインオリジナルにはやや及ばないものの、張りが強くコーティングの耐久性もまあまあで、初心者でも扱いやすいラインと言えます。 だいたい、ファイヤーラインオリジナルと、ファイヤーラインEXTの中間くらいの性能です(笑)。 価格も非常に安いので、比較的手軽に購入できるかと思います。

 しかし、ファイヤーラインオリジナル等のコーティング系PEラインと同様に、コーティングが落ちてくると強度面でかなり不安が出てきます。 0.8号17.8lbを使用していますが、FGノットの締め込みをする時や、根掛かりをゆっくり引っ張った時、とても17.8lbの強度とは思えない弱さで切れてしまいます(泣)。 悪いところはファイヤーラインにそっくりですね・・・。 なので、コーティングがある程度落ちてきたらガンガン切り取ってしまったほうがいいでしょうね。

 また号数の割にポンド表記が強いようですが、実際のところ各メーカー平均よりやや太いです(汗)。 なので号数よりもワンランク太い(0.8号→1.0号)と思って購入した方がいいでしょうね(^^;

・ハードコア X4(デュエル)

 比較的最近発売された、ブレイド系PEラインです。

 このメーカーは、かつてス○ーズという最低最悪のラインを出していただけあって買う気になれませんでしたが(笑)、ネット上での評判が良いので1.5号を購入してみました。 しかし使用感としては、良くも悪くも「普通」の4本撚りブレイドラインですね。 まあ評判が良いのは、ブログモニターとかやってる人が多いためかもしれないけど(^^;

 しかし魅力はやはり価格面でしょう(笑)。 200mマーキングラインで、左のアフィリエイト価格で1,717円!これは凄いお買い得です。 ただ、これもやはり号数表記よりも少し太い感じですね。 これも選ぶ際にはワンランク下げても良さそうです。

 1.5号を使用していますが、困ったのは根掛かりした時にラインを引っ張ったのですが、強すぎて切れない!(汗)。 グローブに巻き付けたら手が切れそうになるし、やむなくロッドグリップにラインを巻き付けて思いっきり引っ張ったら手元から切れてしまいました(泣)。 なので、劣化していなければ強度面では非常に優れていると思います。

・キャストアウェイPE(サンライン)

 ブレイドラインですが、8本撚りとなっており価格も少々高いです。 1.2号で20lbという表記ですが、実際のところ他のメーカーの1.5号より太かったという・・・けっこうな詐欺的表記です(^^;

 でも使用感は素晴らしいですね。 8本撚りのためガイド抵抗も小さく、また適度な比重があるため強風時でも扱いやすいです。 今まで、ラインをスプールに巻きすぎた時を除いて、キンクのようなライントラブルが発生したことはありません。

 飛距離も出るので、小場所・大場所どちらにも向いていると思います。

・シーバスPE パワーゲーム(東レ)

 8本撚りのノンコーティング系PEラインで、価格はかなり高いです。 しかしこれでも、8本撚りPEの中では最安だと思います。 D社には8,000円超えのボ・・・いや、超高級ラインもありますからね(^^;

 使用感はまさに最高!です。 直線強力が高いので他のPEラインよりワンランク細い号柄を選択できますし、ガイド抵抗も極めて小さいため相当な飛距離を出すことができます。 汚れが激しくない状態であれば、キンクやラインがグチャグチャになって飛び出してくるトラブルは皆無で、また耐久性も高く、私はもうかれこれ5年以上使用してて、一回も買い換えていません(爆)。 東レさんすみません・・・

 ただし根ズレなどの摩擦には非常に弱く、簡単にプッツリ切れてしまいます。 また、強風時のガイド絡みも起こりやすいです。 そのため、PEラインに慣れないうちは障害物が少ない大場所、ウェーディングとかで使用した方がいいですね。

 ちなみに「最悪!これだけは絶対に買うなよ!!!」ってPEラインもたくさんあります(爆)。 一部だけだけど書いちゃいます。 もう廃盤だし、いいよね・・・(^^;

 色々と紹介しましたが、最初のPEラインはコーティング系、またはブレイド系ラインの1.2〜1.5号から始めてみると良いかと思われます。 慣れてきたら「シーバスPE(4本撚り)」みたいなノンコーティング系ラインを使ってみて下さい。 きっと、素晴らしい飛距離とライントラブル続出にびっくりすると思います(^^;


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