シーバスをルアーで釣るということ(持論)

☆ 留意点


○ そうそう釣れるもんじゃない

 シーバスブームは00年代と比較すると落ち着いてきたようですが、それでもまだアングラーは増加の一途です。 やはり「スタイリッシュ!」「仕事帰りに釣れる!」「食える!」という点で人気があるのでしょう。 ただ、地域差こそあるものの、そうポコポコ釣れるようなものでは無いということは知っておくべきです(^^;

 まず、すべてのシーバスがルアーに食いつくわけではないというのがあります。 目の前でバッコバッコとボイルしてるのに、ルアーには絶対反応しないシーバスがいるんですよね。 シーバスルアーとして最小クラスの7cmハードプラグを使用したとしても、20cm未満のチビセイゴもすべて含めてしまうとルアーに反応してくる個体は、1/100くらいしかないのではないかと思います(汗)。 かつて、友人はルアー、私は電気ウキのエサ釣りで並んで釣りをしたことがあったのですが、友人はバイトすら無く『シーバスが居ない!』と言ってましたが、エサ釣りの私は大爆釣状態でした(^^;

 また、当然ですが、シーバスの居るポイントでルアーを投げなければ釣れません。 ひどいときには、一晩中ルアー投げ続けてもバイトの一つもなかった・・・なんてこともあります(泣)。 釣れないケースに何度も何度も遭遇しても、めげない人がこの釣りに向いています。 逆説的ですが、短気な人のが向いてるでしょうね。 「次こそ何とかして絶対釣ってやる!」と燃えますからね(笑)

 各シーバス釣りブログなんかを色々見てると、「釣れてるな〜」と思ってしまいがちなのですが、ブロガーの人がすべての釣行を記事にしているわけではないということにも留意すべきです。 例えば私のブログの場合、釣果が出たら記事にすることが多いですが、バイトも何もなかった日には書くことが何もなくて記事に出来なかったりします(泣)。 まあ、それでもボウズ釣行記がやたら多いのですが・・・(^^;

 ただし、いい場所いい時間に当たれば、ルアーでもバカスカ釣れることがある魚でもあります。 まあ、初心者の段階でいきなり竿持って海に行っても、そのようなケースに遭遇することはほとんどないでしょう。 これは情報収集と経験がものをいいます。

 ちなみに、夏〜秋の夜にエサ釣りをすれば、チビセイゴなら入れ食い状態になります(笑)。 乱獲されたら嫌なので釣り方は書きませんが、この魚は馬鹿か?と思うほど釣れます。 ただ問題は、大型が食いつく前に、セイゴにエサを取られてしまうケースが多いということです。 そのため、ルアーでシーバスを狙うことの意義は、大型を狙えるということに尽きると私は思います。 極小ルアーでチビセイゴを狙うくらいなら、絶対エサ釣りやった方がいいです(笑)


○ 場所8割

 誤解を恐れずにはっきり言ってしまうと、この釣りは8割方、場所で決まってしまうということです。 「シーバスには○○のジャーキングが有効!」「ストラクチャーにピンポイントキャストでしか出なかった!」などなど、こういうブログ記事は私自身も良く書きますが、実際のところその日のパターンと使用ルアーやメソッドがちょっとばかり外れてても、釣れる数の多少または型の大小こそあるものの、シーバス自体が居ればかなりの確率で食うことが多いです(笑)。 ほとんど場所で決まってしまうということを考えると、つまらない釣りですよね(^^;

 シーバスが居るところで竿を出せば高確率で釣れるので、そういったポイントは人が多く集まり、竿を出せる場所が減るだけではなく、ポイントが荒れて釣れなくなります。 なので釣れてもポイントを公開しない人が多いわけです。 一度だけ、釣具店に「○△川で釣れたよ〜」と教えたことがあったのですが、その釣果がルアー新聞に無断で掲載されてしまったことがあります。 いや〜、念のため釣具店に嘘の場所を教えといて良かったです(爆)

 手っ取り早くシーバスを釣りたければ、釣具店に行っておすすめポイントを聞いたり、釣り新聞や釣り雑誌から得た情報を元にしてポイントを選べばいいでしょう。 ただし、メディアは掲載がやたら遅いので、記事になった頃にはもう釣れないことのが多いですけどね(笑)。 こういうポイント選びもアリですが、釣れるポイントを自分で探すという楽しみは無くなってしまうわけです。 春のバチ抜けシーズンに大人気ポイントに行くと、5m未満の間隔でみんな横並びで、沖にシンキングペンシルのキャストを繰り返してる・・・あれって本当に楽しいのでしょうか?まあ、人それぞれだとは思いますが・・・(^^;

 自分で潮流や風向き、水底地形などを勘案して、シーバスが釣れたときの喜びはひとしおです。 私がシーバスを釣ったことのある場所の98%は、自力で開拓したポイントです。 シーバスフィッシングは結果も重要かも知れませんが、過程も楽しむものだと思います。


○ シーバスフィッシングだけに固執して欲しくない

 日本で釣れる魚はスズキだけではありません。 河川上流の渓流魚、下流のコイやフナ、海でもハゼやメバルなどなど、釣って楽しい対象魚はいくらでも居るわけです。 ルアーだけにとどまらず、色々な釣りを楽しんでいただきたいと思います。

 私自身いろいろな釣りをするのですが、その数々の経験がシーバスフィッシングにおいても活かされていることに気づきました。 例えばトッププラグでの攻め方はナマズ釣り、竿捌きについては細ハリスを使うヘラブナ釣りや、引きが凄まじいコイ・ソウギョ釣りの経験が大きいです。 各種の釣りを経験することは、シーバスフィッシングにおいても決して無駄にはならないはずです。

 あと、海でエサ釣りをすると、「ここにはどんなベイトが居るのか?」というのがけっこうわかりますね。 ハゼがたくさん釣れるなら、その周辺はハゼパターンである可能性が高まりますし、ボラがウキをつついてくるようならボラパターン、サヨリが釣れたらサヨリパターンかも、などなど・・・。 「エサ釣りなんて!」と敬遠せず、いろいろやってみるのも貴重な体験となります。



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