キャスティングについて

このページは右利きの方を前提として記述していますので、左利きの方は左右逆転して読み替えて下さい(^^;

○ シーバスフィッシングでのキャスティング

 釣り場に行くと、「ドバシュッ!」とか、けたたましい音を立ててキャストしてるアングラーが散見されます。 まあ、硬いロッドで軽いルアーをキャストしたりする場合や、向かい風の時に太いロッドでキャストする場合はどうしても大きい音がしてしまいますが、いくら何でも鳴りすぎでしょ!って感じの人も多いです(^^;

 ルアーの垂らしを短くして、ロッドを振り抜く速さだけでキャストする、いわゆる「バス投げ」ではあのような大きな音がしてしまいます。 音は大きいけどルアーは大して飛びません。 シーバスロッドは飛距離を伸ばすために長いレングスのものが多いわけですが、その特性を活かすためにも、竿をしっかり曲げてキャストすることが重要です。 振り抜く速度よりも、ロッドをしっかり曲げることを考えてキャストした方が飛距離は出ます。

 あと、シーバスフィッシングでは市街地を流れる河川・運河なんかでも竿を出すケースがあるかと思いますが、深夜にこのような場所で「ドバシュッ!」とか凄い音を立ててキャストすると確実に迷惑になります(汗)。 住宅が近い場合は、キャスト音にも気をつかった方が良いですね。 ロッドをしっかり曲げてキャストした場合は、あまり大きい音はしないはずです。

 ルアーのキャスティング方法はたくさんありますが、シーバスフィッシングにおけるキャスティング方法としては、オーバーヘッドキャスト、サイドハンドキャスト、バックハンドキャストの三種類をおぼえておけば大丈夫です。 私もこの他にはスリークォーター、アンダーハンドキャストを使用するくらいで、他のキャスト方法は全くと言っていいほど使いません。 以下、Youtubeで見つけた動画で解説していきたいと思います(^^;


◇ オーバーヘッドキャスト

 ロッドを真上に振りかぶってキャストする、一般的なキャスト方法です。 基本は投げ釣りなどと一緒ですが、ルアーを前方から後方に移動し、その反発力でキャストする点が投げ釣りとは異なります。

hiropon1091さんの動画

 すばらしいキャストですね!キャストが上手な人のキャスト音は、このようになります。 「ドバシュッ!」とか、バス投げのような大きな音がしてないのがわかると思います(^^;

 ルアーの垂らしの長さはロッドの長さによって異なりますが基本的には、ピンポイントキャストしたいときは短く、飛距離を出したいときは長く取るとキャストしやすいですね。 特に重いルアーのフルキャストの場合は、垂らしは長めに取った方が良いです。 私の場合、短くて20cm、長くて100cmくらいです。

 飛距離を伸ばすためにはロッドをしっかり曲げることが重要ですが、ロッドの反発力だけに頼ったキャストをしてもルアーは飛びません。 「右手の押し、左手の引きつけ」を意識することも重要になります。 特に胴があまり曲がらないファストテーパー(先調子)のロッドの場合は重要で、これが出来ないと飛距離は全然出ません。 例えばザウルスの「シャロートプス」は非常に良く飛ぶルアーではありますが、「右手の押し、左手の引きつけ」が出来ていないとルアーが回転して全然飛びません(笑)


◇ サイドハンドキャスト

 サイドハンドキャストは、ロッドを横に振りかぶりキャストする方法です。 頭上に障害物があってオーバーヘッドキャストが出来ない場合なんかに使用します。

seabassadvantageさんの動画

 オーバヘッドキャストを、そのまま横に90度倒した投げ方と考えるとわかりやすいと思います。 動画ではスピニングリールもしっかり正面に向けてて、きれいなフォームです。

 サイドハンドキャストは、低い弾道でルアーを飛ばせるため向かい風に強いのと、桟橋の下などに放り込むことが出来るというメリットがあります。 デメリットとしては、慣れてないうちはルアーが横に飛んで行ってしまうことですね(笑)。 何度もキャストして、ラインをリリースするタイミングをおぼえるしかないでしょう。

 足場が低い場所で、バイブレーションなどの平たいルアーをサイドハンドキャストした場合、ルアーが水面でスキップします。 石の水切りと同じですね。 これを利用してオーバーハングの下にルアーを送り込むテクニックをスキッピングといいますが、シーバスフィッシングで活躍する場面はそれほど多くないと思います(笑)。 また、この際にしっかりサミングしないと、高確率でフックがラインに絡みます(^^;


◇ バックハンドキャスト

 頭上にも右側にも障害物がある場合はバックハンドキャストを使用します。

daiwaswplus3さんの動画

 大野ゆうきさんの有名な動画です。 しかし凄いルアーコントロールですね・・・あの位置で着水ヒットしたらどうするんだろう?とも思いますが(^^;

 オーバヘッド、サイドハンドと大きく違う点は、左手は使わず、右手の手首を固定してキャストするところですね。 手首のスナップをきかすと、ルアーが上か後ろに飛んでいきます(笑)。 飛距離は余り出せませんが、ルアーのコントロールもつけやすいキャスト方法なので、近距離を狙うには有効なキャスト方法となります。

 なお、ロッドグリップが長いとバックハンドキャストが少しやりにくいです。


○ サミング(フェザリング)

 ルアーをキャストし、ルアーが着水する直前に、ラインの放出を止めることをサミングといいます。 ベイトキャスティングリールのスプールを親指で押さえるため「サミング」と呼ばれます。 しかしスピニングリールの場合は、人差し指を使うので本当は「フェザリング」と呼ぶ方が正しいのですが、サミングのが通りが良いので、以下サミングと記述します(笑)

 スピニングリールでもサミングを確実に行うことにより、着水時にフックがラインに絡んでしまうトラブルを防ぐことが出来ます。 また静かに着水させることが出来るため、ストラクチャーに着いたシーバスの真上にルアーを落としても驚いて逃げることは少なく、着水ヒットしてくるケースも増えます。

 ただ、デイゲームではルアーが見えるから良いのですが、ナイトゲームではけっこうサミング失敗します(笑)。 なのでシーバスフィッシングにおいてはやはりバックラッシュしないスピニングリールのが使いやすいかと思いますね。 またフックがラインに絡むのを防ぐためにも、PEラインを使用する場合はリーダーはやはり必須だと思います。

 なお、重心移動方式のルアー(特にリップレス)は、着水後に少し竿をあおって重心を前に移動させた方が良いですね。 ただし、あえて重心を後方に残したままリトリーブするテクニックも存在します。


○ ラインにテンションを掛けてから巻き取る

 村岡さんのシーバスネットにも記述があったかと思いますが、ルアー着水後に糸ふけが出ている状態でラインを巻き取ると、スプールにフカフカの状態でラインが巻き取られてしまいます。 たまにチョロッとか、ラインがスプールからはみ出してしまうことがあるかと思います。 この状態で次にキャストすると、ライン放出時に下のラインを拾ってしまい、ラインがグチャッ!と絡んだ状態で飛び出してくることがあります。 特にPEラインの場合は超高確率で発生するので要注意です。

 これを防ぐためには、ルアー着水後に竿を動かしてラインを張った状態にしてから、リーリングを開始する必要があります。 このことを心がけるだけでも、PEラインのライントラブルは激減します。

 ただ、引き抵抗の小さい、小さなシンキングペンシルとかをリトリーブする場合、どうしてもフカフカに巻かれてしまうことは避けられません。 この場合はライントラブルが発生しにくいコーティング系PEラインとか、8本撚りのPEラインを使用したほうがいいですね(^^;



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